三洋電機の事例を見ればリストラの恐ろしさがわかります。

三洋電機はかつては日本中、いや世界中の誰もが知る日本の超大手総合家電メーカーでした。

 

それもそのはずで、最盛期の三洋電機の年間売り上げ高は2兆円にも上っており、新卒就活生の入りたい企業に毎回上位に位置する人気の常連企業でした。

 

そんな三洋電機の社員ですが、2010年には10万人にもいた社員も、パナソニックに買収された結果、わずか7000人になってしまいました。

 

trendy.nikkeibp.co.jp

 

9万3000人はリストラされたってことですね。

 

 

たくましく転職して輝いている人もいるでしょう。

 

itpro.nikkeibp.co.jp

 

でももちろん、転職に成功した人だけではありません。

 

 

再就職が事実上とても厳しくなった50歳超えた中高年の社員も数多く含まれています。

 

 

この三洋電機のリストラから、みなさんは何を感じ取るでしょうか?

 

どんな大企業でもリストラされるという覚悟を持つべき

僕は日本でも有数の大企業に新卒で入社した生え抜きだから、このまま定年まで安泰だろう。

 

なんて考えている脳天気な人はもはや現時点で社会に出ている人の中には一人もいないと思います。

 

ゆとり世代」とかなんでもかんでも馬鹿にするなという気持ちもわかります。

 

誰もが、今のポジションがいつまでも続くとは思っていないと思います。

 

いつ三洋電機のように大半の社員がリストラされるかもわかりませんが、もしリストラされても、会社や他人を恨むのはやめましょう。

 

だれもが背負うべきリスクです。

 

ten-shoku.biz

 

 

まずは転職できるかどうか、転職活動を地道に始めるしかありません。

 

自分の技術やキャリアを買ってくれる会社があれば、そこで次の道が開けます。

 

自分が思っているのとは、全く違った角度から、ラブコールが送られてくることも少なくないので、まずは動いてみないことには始まりません。

 

リストラは「対岸の火事」では決してありません。

 

自分だけはリストラされないだろうと、平和に生きるのは、プラス思考でもなんでもなく、ただの現実逃避です。

 

備えは慎重に、そして行動は大胆に、前向きに進めることが大事なことだと思います。

 

何が起きても、絶望せず、自分を信じて、可能なことを粛々と行っていくことが重要だと強く思っていますし、日々自分に言い聞かせています。。

 

NECグループは過去5年間で従業員4万2千人(3割)を削減

従業員を減らしたという意味ではNECほどインパクトのある数字はあまり見かけない。

 

東洋経済誌の「従業員を減らした500社」ランキングにも1位となっているが、

 

 

などの結果、5年前から4万2000人あまりの従業員を削減したとのこと。

つまりNECグループ全体で見た場合、従業員数が3割近くも減っていることになります。

 

従業員を減らした会社のランキング上位50社が紹介されているので、転職活動中の方は特に目を通してほしいと思う。

 

 

toyokeizai.net

従業員を減らしすということは、リストラ、店舗閉鎖での整理縮小以外にも、他社への事業売却などがあります。

 

一見、他社への事業売却などであれば、その従業員は買収先の会社で心機一転頑張れるのではないかと思いがちですが、実際には買収先との統合の結果、不要だと判断された人材は容赦なく切り捨てられます。

 

それは、三洋電機パナソニックに買収された事案を見てもよくわかると思います。

 

 

restructures-news.hatenablog.com

 

リストラの現場はとても切実ですし、残念な報道も後を絶ちませんが、私たちに出来ることは、リストラの対象となっても、前を向いて歩いていくことしかありません。

 

www.mynewsjapan.com

 

ルネサスエレクトロ二クスも2014年に1725人のリストラ(早期退職)

ルネサスエレクトロ二クスといえば、東証1部上場の大手半導体メーカーですが、その

ルネサスエレクトロ二クスでさえも、2015年1月に1725人のリストラ(早期退職制度への応募者に対して)を断行しました。

 

www.renesas.com

 

半導体のシェアとしても世界トップクラスであるルネサスエレクトロ二クスでさえ、リストラするのですから、大手メーカー企業で働いている誰一人として、自分の会社が一生安泰で転職せずに一生働けるとは思うべきでないでしょう。

 

リストラ、早期退職優遇制度というのは、会社側の経営判断として当然ありうることですので、誰もがその立場になった場合、腹をくくる必要があるでしょう。